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【話題】タバコで「ストレス」が解消するのは本当か?

1: 名無し暇つぶさん 2019/12/20(金) 14:22:14.06 id:Ejill6uc9
タバコを吸うのはストレス解消のためという喫煙者は多い。これは本当だろうか?

ストレスの父、タバコ産業と出会う

 ある民間企業の調査(>>1�によれば、喫煙する理由として「気分転換(73%)」に並び「ストレス解消(72.5%)」と回答した割合が多かった。

 ストレスの感じ方は、個々人で大きく異なる。少しくらいのストレスがあるほうが、むしろ健康でいられる場合も多い。

 一方、脳卒中心筋梗塞などの心血管疾患、胃潰瘍などの炎症、うつ病などの精神疾患など、ストレスが引き金になって発症する病気は少なくない。ストレス(Psychological Stress)のほとんどは、外的要因(ストレッサー、Stressor)だ。

 このストレッサーという概念を提唱したのは、「ストレスの父」とも称されるハンガリー系カナダ人の内分泌学者、ハンス・セリエ(Hans Selye、1907~1982)だ(>>2�。セリエはノーベル賞に10回ノミネートされたといわれ、ストレスに関する彼の著作は広く読まれてきた。

 暑さや寒さ、騒音などの環境要因、栄養不足や飢餓、肉親の喪失、解雇やハラスメントなど社会的疎外、睡眠や休養の欠乏といった外的要因がストレッサーだ。こうしたストレッサーが、身体の内的な平衡状態(ホメオスタシス、Homeostasis)を乱す。セリエは、その影響によって多種多様な病気が引き起こされると主張した。

 セリエの主張は当初、それほど人口に膾炙していたわけではなかった。

 ところが、タバコ産業がセリエに接触を試みる。米国のタバコ産業が、タバコに有利な研究に対する資金提供をするための団体(the Council for Tobacco Research、CTR)を作った1958年頃のことだ。

 このことは、2011年に米国の公衆衛生学会誌『American Journal of Public Health』に出た「ストレスの父、ビッグ・タバコと出会う(The “Father of Stress” Meets “Big Tobacco)」という論文(>>3�に明らかだ。この論文は、タバコ会社などの内部文書の分析をもとに書かれている。

 タバコ産業がセリエに接触した20世紀の半ば頃、タバコが健康に害を及ぼすという研究が少しずつ出され始め、社会的にも大きな問題になってきていた。タバコ産業は、そうした風潮の火消しに躍起になっていて、科学的にタバコの健康の害を否定するために医師や研究者を抱き込もうとし、研究資金などを提供して影響を及ぼそうとしていた。

 タバコ産業は「ストレス悪玉論」を展開するセリエを利用しようとした。タバコはむしろストレスを解消するという主張を科学的に裏付け、タバコ会社が訴訟に巻き込まれた際にセリエの研究論文などによって反論したいと考えた。

 こうしたアプローチに対し、セリエは最初、消極的だったが資金提供は受けたようだ。実際、タバコ裁判でセリエの学説がタバコ会社側に利用されたり、フィリップ・モリス社が主宰した1972年の国際会議にセリエが協力したことがわかっている。

 やがて広報用の映像作品やパンフレットに登場するなど、セリエはタバコ産業側へ深く取り込まれるようになっていった。タバコ産業の「売り込み」もあり、セリエは「ストレスの父」と呼ばれるようになる。

タバコを吸うとストレスは解消されるのか

 では、タバコを吸うとストレスが解消されるのだろうか。

 加熱式タバコを含むタバコ製品には、例外なくニコチンが入っている。ニコチンの依存性はアルコールやLSDより強く、コカインよりやや下程度であり(>>4�、ニコチンは肺から数秒脳へ到達し、短期間でニコチン依存症という中毒になる(>>5�。

 ニコチンは脳で作用してドーパミンという脳内物質を出させる。この回路はニコチン依存症になっていない人でも普通にあるが、ニコチンによるドーパミン放出はタバコを吸うことによる強制的な作用だ。

 タバコを吸わない人の正常な機能と違い、ニコチンによる刺激が繰り返されることで喫煙者の脳は次第に反応が鈍くなる。つまり、タバコを吸ってニコチンを補充しないとドーパミンが放出されにくくなってしまうのだ。

12/20(金) 13:34 全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20191220-00155689/

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