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【子年に考える】警察の卑怯なネズミ捕りはなぜ無くならないのか 諸悪の根源は「交通安全対策特別交付金」

1: 名無し暇つぶさん 2020/01/03(金) 05:10:15.17 id:XcsHJphm9
BLOGOS編集部から「2020年はねずみ年ということで、『警察の卑怯なネズミ捕りはなぜ無くならないのか』といった内容で1本お書きいただくことはできますでしょうか」というメールをもらい、本記事を書くこととなった。

諸悪の根源は「交通安全対策特別交付金

結論から言えば、ネズミ捕りが無くならない一番大きな理由は、「交通安全対策特別交付金制度」があるからだ。
この制度は1968年に「交通反則通告制度」と一緒に創設された。

交通反則通告制度というのは、比較的軽い交通違反は、違反者が「反則金」を納付すれば、事件の処理が終わるというもの。
年間数百万件の交通違反を「犯罪」として処理するのは大変なので、このような方策が考えられたのだ。

現在、反則金で処理される交通違反には、一般道路で30km/h未満、高速道路で40km/h未満の速度超過、一時停止違反、信号無視、携帯電話使用等違反などがある。
反則金の金額は、普通車の場合、一般道路で25km/h以上30km/h未満の速度超過が1万8000円、高速道路で35km/h以上40km/h未満の速度超過が3万5000円、
指定場所(「止まれ」の道路標識等がある場所)一時停止違反が7000円、赤信号無視が9000円、携帯電話使用等違反が1万8000円などとなっている。

問題は反則金の使途だ。反則金交通安全対策特別交付金となり、信号機や道路標識、カーブミラーなどの交通安全施設の設置や管理に使われる。そして、これが毎年予算化されているのである。
つまり、予算に見合うだけ、反則金収入がなければいけない、取り締まりをしなければいけないというわけだ。

警察庁ホームページでは、2007年度から2018年度までの交通安全対策特別交付金の予算と決算が公開されている。それらを表にまとめてみた。

交通安全対策特別交付金の推移
予算 決算
歳入 歳出 歳入 歳出
2007年度 91,437 85,235 88,584 82,930
2008年度 81,600 75,497 80,265 74,277
2009年度 85,068 79,086 79,876 74,360
2010年度 82,353 76,445 75,878 71,165
2011年度 79,629 73,979 74,562 69,390
2012年度 77,447 72,138 73,388 68,346
2013年度 76,535 71,265 69,957 65,268
2014年度 75,116 65,035 66,897 57,510
2015年度 77,434 67,815 70,984 61,397
2016年度 74,197 64,782 67,325 58,423
2017年度 71,819 62,619 63,775 55,727
2018年度 69,714 60,658 58,877 51,402
(単位:百万円)
 2007年度は、歳入が予算で914億円、決算で885億円、歳出が予算で852億円、決算で829億円。以降、歳入も歳出も減少していくが、予算と決算がおおむね見合っていることがわかる。

これだけ数字を合わせられるのは、交通違反取り締まりにノルマが課せられているからだ。警察内部では、「目標管理」と呼ばれている。交通違反の裁判で証人の警察官が「目標管理はあります」と証言するケースも散見される。

より楽な「待ち伏せ型」の取り締まりへ

交通違反取り締まりにノルマが課せられている以上、ネズミ捕りのような「待ち伏せ型」が主流になるのは当然だ。パトカーや白バイで巡回し、危険な運転、迷惑な運転をしているドライバーを取り締まっていたのでは、とうていノルマを達成することはできない。
ましてやドライバーが違反しないよう、あらかじめ注意を呼びかけるなど論外である。

『交通安全白書 令和元年版』で、2018年の交通違反取り締まりの件数を見てみよう。全体の件数は598万5802件。取り締まりの件数が多い交通違反は以下のとおりだ。

第1位 一時停止違反 129万3673件
第2位 最高速度違反 123万7730件
第3位 携帯電話使用等違反 84万2199件
第4位 信号無視 68万1645件
第5位 通行禁止違反 68万1389件

第1位から第5位までで、合計473万6636件、全体の約80%を占める。
一時停止違反なら踏み切りや「止まれ」の道路標識等がある場所で、携帯電話使用等違反や信号無視なら交差点で、通行禁止違反なら一方通行の道路で、警察官が待ち伏せしているのが想像できる。
故が増加するのも当然だ。警察は、1999年に携帯電話の使用とカーナビの注視を交通違反とし、反則金の対象とするときも、事前に記者クラブメディアを利用し、「携帯電話とカーナビによる交通事故が増加している」と喧伝した。

https://blogos.com/article/426936/
BLOGOS編集部2020年01月01日 07:03

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